Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

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【ディズニー事情】ホーンテッドマンション徹底解剖 Ⅱ/ストーリー編【ディズニーブログ】【和訳】

ホーンテッドマンションの歴史編はこちら*

mandy227.hatenablog.com

 

ホーンテッドマンションが、現在のストーリーになるまで、様々なドラフトがケン・アンダーソンによって、描かれていました。今回は、それらを紹介したいと思います。

[参考文献:The Hauted Mansion Imagineering a Disney Classic/Jason Surrell]

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 これは、1957年2月にケン・アンダーソンによって描かれたストーリーです。

地元の伝説となっている、何年も前に姿を消した、年老いた海の船長、バーソロミュー・ゴアの屋敷という設定でした。

 

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⑴メイドや執事のキャラクターが、ゲストを地下へと誘う、動くデッキへと彼らを集めます。

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メイドや執事たちは、秘密の通路へと変化する肖像画を指差し、モノに生命を宿しました。ツアーは、ある画廊から始まります。

「ようこそ、故ゴアの屋敷へ。私は執事のビューレガードです。もちろん、バーソロミュー・ゴア船長が、彼の花嫁をここにつれてきた1810年は、今とはだいぶ違っていました。」

このツアーの案内人、執事のビューレガードの登場です。

 

⑵ゴア船長は、その残虐さ故に、ギデオン・ゴアリューというニックネームでしられていました。執事のビューレガードが、ゴア船長の肖像がを指差すと、毛むくじゃらの手が、壁に隠れたパネルから、執事を掴もうと出現します。

 

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次の部屋で、ゲストは、ゴアの不運な花嫁、プリシラと対面することになります。このシーンは、ゲストが部屋に入ると光がついてシーンが動きだし、ゲストが次のシーンに移動すると暗くなるような技術を取り入れて、デザインされました。

プリシラは、夫の古びれた宝箱を明けた途端、夫が実はブラックバートの悪名高い海賊であったことを知ってしまいます。彼女が驚きと恐怖で叫び声をあげると同時に部屋は暗転します。

プリシラに何が起こったのか、誰にも分かりません。それ以降、彼女の姿を見たものはいません。ー生きた姿は。この気味の悪い夜以来、ゴア船長の心が休まることはありません」

ゴア船長は、プリシラに本当の正体を知られてしまったので、彼女を殺し、屋敷のどこか奥深くにある地下室に閉じ込めたと言われています。

 

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⑴ゴア船長は、彼女の死体を箱に閉じ込め、鍵を井戸の中に捨ててしまいました。

⑵ゴア船長は、彼女の死体を井戸に落としました。

いずれのパターンでも、プリシラの魂は、ゴア船長が屋根裏で首つり自殺をするまで、彼を毎晩苦しめました。

 

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ゲストは、屋敷を出ると、今にも壊れそうな井戸のそばを通ることになります。

すぐ近くの壁にある引っかき傷は、ゴア船長の運命のてがかりとされています。「ガラガラ、プリシラは井戸の中にいる。誰が彼女を投げ入れたの?意地悪な船長だ!」

井戸を覗き込むと、下の方で、暗い水がブクブクと泡立っているのだ聞こえます。

「水の色のことですが、きっと太陽の反射なのでしょうが、変な目切り合わせで、血のように赤くも見えますよね」

ビューレガードが、邪悪な言葉を言い残して、このツアーの終幕です。

 

 

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ケン・アンダーソンによる2つ目のストーリーは、ディズニーランドにその全てを移転し、ニューオリンズスクエアの基盤となった、築100年の南部の屋敷、ブラッドメア邸宅が舞台です。

ここは、湖畔にある不運なブラッド一家の屋敷。突然死や思いがけない死を迎えた不運なオーナーたちが、生前の未練をはらすためこの世に残っているので、我が家には悲劇的で血に染まった歴史があります。ディズニーランドに屋敷を移動させるとすぐにわたしたち一家は、屋敷の復旧を開始しましたが、妙なことに、毎日、日中での成果は夜のうちに壊されてしまっているのです。夜になると、屋敷の中で不思議なことが起こるのでした。

建築作業員たちは、邸宅を元あった場所、ディキシーランドに完全に復元しようとしていましたが、これまた、いたずらな魂たちが、窓を割ったり、家具を壊したり、壁を粉々にしたりと、常に彼らの努力を卑劣にも壊してしまいました。

ある日のこと、建築作業員のひとりが誤って、屋敷に閉じ込められてしまいました。作業員を探しましたが、誰も彼の姿を見つけることが出来ず、いつしかこの古いプランテーションハウスはそのまま放置されてしまいました。その日以来、不運な作業員の魂が、ときどき、壁の内側からハンマーで叩いているのが聞こえるそうです。

 

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1957年8月、ケンは最も面白いバージョンを思いついたと思いました。それは、ウォルト自身が、テープに録音した声でゲストを招待し、ある案内人を送ることです。その案内人とは、いたずら好きな「Lonesome Ghost(独りさみしい幽霊)」でした。彼は、手の混んだ結婚パーティに集まった幽霊たちを探すため、ゲストたちを屋敷へとエスコートします。ゲストが、薄暗い廊下を覗くと、結婚式という晴れ舞台が近づくにつれ、気が動転した花嫁がいます。

独りさみしい幽霊「こんなに麗しい姿を見たことがありますか?」「しかし、彼女は、結婚式の準備に向けて冷静さを取り戻さなければなりません」

物語は、これまでのゴア船長や、ブラッドメア邸宅に比べると格段と明るくなりましたが、それでもウォルトが心に描いていたものとは言えませんでした。

 

 

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9月には、また違うバージョンのお話が生み出されました。

ケンは、ファンタジーランドのダークなアトラクションを振り返って、ディズニーアニメの代表作をアトラクションのクライマックスの題材として見てみることにしました。そこで彼の頭をよぎったのは、『イカボードとトード氏』の「トード氏のワイルドライド」です。ケンは、この映画の後半に取り入れられたワシントン・アーヴィングの「スリーピー・ホロウ」をベースに考えてみることにしました。

 

このバージョンのクライマックスは、墓地を見渡せる裏庭にある温室で起こります。

「遠くからひづめで蹴る音が聞こえてきたらそれは首無し騎士が近づいて来ている合図です。窓のすぐそばを横切ったそのとき、彼は木のてっぺんを全速力で飛び越えました。」

このシーンで使われる特殊効果は、墓地でクライマックスを迎える現在のホーンテッドマンションによく似ています。

「雲が月を覆い、次に、遠くから雷の音が聞こえます。空がだんだんと暗くなっていくと、首無し騎士の幽霊のような姿は、遠くの木の陰に隠れたり、木の陰から突然現れたりしながら、全速力で墓地に向かって走ってきます。木の陰に隠れて姿はよく見えませんが、近付いてくる馬のひづめの音は次第に大きくなっていきます。突然、窓のすぐ外の中庭へと姿を表し、左へ右へと走り回り、ベランダのすぐ下の、視界に入らないところで、大きな音を立てて、馬を止めます。最後に横切ったそのとき、低い木が馬を覆い隠します。唯一彼のマントだけが見えればいいわけです。からのマントの色は、以前に計画されていた蜃気楼と合致しなければなりません。次に、稲妻が空をよぎり、オオカミ人間の遠吠えを合図に、幽霊たちが墓石から、ひとり、ふたりと、姿を現します。それは、幽霊たちも墓石同様、目に見える形になったということを表しています。最後に、目をくらますような雷の光が部屋いっぱいに広がり、とても大きな雷鳴を終わりに、ゲストを幻惑します。ここから、部屋の光が増えて、ゲストたちが出口に向かう手助けをします。

首無し騎士の真夜中の登場が、「ブギーマン様」と「ヴァンパイア嬢」の結婚パーティーの始まりの合図です。廊下は、ドラキュラやフランケンシュタイン、偉大なるシーザーの幽霊たちゲストで、雑多な集まりになっていました。花嫁が怖気付いてしまい、祭壇で花婿をふったことで、お祝いは混乱に陥ります。ショーの終わりに、ツアーガイドは、暖炉の中にある秘密の抜け道を使って、ニューオリンズスクエアの比較的安全なところへと、ゲストをエスコートします。」

 

 

 

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ホーンテッドマンションが今のストーリーになるまでは、たくさんの原案が練られていたことがわかりました。

次は、このストーリーをアトラクションに起こすために、イマジニアたちが特殊効果を生み出した、歴史を振り返りたいと思います。

 

 

つづく。。