Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

ディズニーについて、映画分析、アトラクション分析、イン日記まで色んなこと書いてます。

時々、ディズニーの音楽の訳詞したり、アトラクション説明の訳したり。

アニメや漫画のはなしなんかもしたり。

海外パークと東京ディズニーリゾートの比較なんかしてみたり。

 

【ディズニー事情】ディズニー翻訳の意図するところ⑵【ディズニーブログ】

。。前回のつづき

 

もう一つ、ディズニー楽曲を例にあげてみます。

トイストーリー』の「君はともだち」(原題:“You’ve got a friend in me”)

friends of Disney Concertではダイアモンドユカイがこの曲の日本語版を歌い上げました。(日本語吹き替え版映画のエンドロールでも彼が担当していた)

わたしは、この曲を彼が歌う日本語版で慣れ親しんでいたのですが、これを機に英語版を聴いてみました。

原曲を訳してみると、「君には僕という友達がいる」となりますが、邦題は「君はともだち」です。

「君は僕のともだち」と言うのと、「僕は君のともだち」と言うのとでは、主体がどちらかにあるかによってだいぶニュアンスが違うことがわかりますか?

「君」が主体になるのなら、原題も“You are my friend”や“You are friend of mine”とつけてもいいところをあえて“You’ve got a friend in me”とつけたことには何か意味があると考えました。

そこでこの作品のストーリーのことを考えてみると、この『トイストーリー』という作品においてもっとも重要なテーマは、

「君が僕のことをどう思っているかに関係なく、僕は君のともだちでありたい」、

「いつでも僕のことを友達と思ってくれていい」

という友情のメッセージであると思います。

このメッセージを伝えるテーマソングの題名として“You are my friend”「君はともだち」だと、少しメッセージ性が薄れる上に、ひねりがないような気がします。

(一方で日本語版のサビは“You’ve got a friend in me”の部分は「俺がついてるぜ」と訳されています。これは、言葉の意味はかなり意訳ですが、ニュアンスとしては近い方向に持って行けていると思うので良い言葉のチョイスなのでは、と勝手に思っております。)

このように、幼少期からある意味「刷り込まれている」ディズニーソングですが、改めて原曲を見てみると、翻訳されたときに微妙なニュアンスの変化が起きていることがわかります。

ディズにーの楽曲というのは、原題のメッセージをそのまま伝えるということよりも、子供から大人までより多くの人たちに慣れ親しんでほしいという意図があるためなのでしょう。

(昨年からはじまった東京ディズニーランドでの“Once Upon A Time”というプロジェクションマッピングのアナとエルサのフローズンファンタジースペシャルエディションでは、『アナと雪の女王』パートの楽曲が、昨年は原曲を使用していたのですが、今年から日本語版で流れるようになりました。これは子供にも親しみやすくするためだそうです。。)

 

個人的な意見ですが、子供のための日本語訳で、作品のメッセージ性が薄れてしまうことがないように願います。

 

最後に、“You’ve got a friend in me”で私が一番好きな言葉をのせてしめとします。

“You just remember what your old pal said Boy, You’ve got a friend in me.”