Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

ディズニーについて、映画分析、アトラクション分析、イン日記まで色んなこと書いてます。

時々、ディズニーの音楽の訳詞したり、アトラクション説明の訳したり。

アニメや漫画のはなしなんかもしたり。

海外パークと東京ディズニーリゾートの比較なんかしてみたり。

 

【ディズニー事情】My best movie ムーランの二項対立⑴【ディズニーブログ】

私はたくさんのディズニー映画を見てきました。

その中で一番を決めるのは、意外にも簡単です。

私にとってのNo.1ディズニー映画は『ムーラン』です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ムーラン_(映画)

 

今日は、私が考える『ムーラン』における二項対立の分析をしたいと思います。

そもそも、なぜ私が二項対立分析なんかをしようと思ったのかというと、大学で二項対立についての講義を受講したことがあったからです。善と悪、男と女、主観と客観。。世の中にはたくさんの二項対立があります。

 

まず、『ムーラン』を知らない方のためにあらすじを説明します。

 

あらすじ(ネタバレ含む)

舞台は古代中国。物語は、都にフン族(シャンユー)が侵略の宣戦布告をしたため、国中の家から1名の男子が入隊すること、と布令が出されるところからはじまります。

主人公ファ・ムーランは、身体の弱い父親の代わりに、両親に黙って家を抜け出し、男装してピンという偽名を名乗り入隊し、一家の龍の守り神ムーシューを連れて軍で訓練を受けることになります。

本当は女性であるため、最初は軍のおちこぼれとなり相手にされませんが、ムーランの地道でひたむきな努力の結果、隊長(シャー)に認められるほど優秀な兵士へと成長します。

その後のフン族との戦いでムーランの奇策によりフン族を全滅させますが、その際に深手を追ってしまい、手当ての最中に女性だということがばれてしまいます。ムーランは軍から追放され、家に帰ろうとしますが、そこでフン族の生き残りが都に向かっているところを目撃します。急いで都に戻ると、すでに都に潜伏していたフン族が皇帝をさらい王宮を制圧していました。ムーランはかつての仲間(リン、ヤオ、チェンボー)、シャー部隊を率いて、皇帝の救出作戦を決行し、作戦は見事成功、女性でありながら勇敢に国のために戦ったとされ都中の人々の前で国の英雄としてムーランは讃えられます。その後、皇帝から贈呈された名誉の印である紋章の首飾りを手に帰郷したムーランは父親に暖かく迎えられ、物語は終幕します。

  

それではさっそく、『ムーラン』における二項対立を見て行きましょう。

 

ここで、私がたてる二項対立は「善とされるものと悪とされるもの」と「男と女」の2つです。

 

この2つを図式化してみるとこんな様子です。

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古代中国では、古代日本と同じように、男であること、女であることがとても重要視されていたようです。

 

物語の冒頭でも、ムーランは良い嫁ぎ先を見つけるため、綺麗に着飾って仲人さん(結婚の世話役)に会いに行きます。そこで、活発で男勝りなムーランは当時の理想の女性像からはかけ離れた行動をとってしまい、村の真ん中で仲人さんに「この恥さらし!」と怒鳴られてしまいます。良い家に嫁ぎ、国のために、家を守るということが、当時女性が役に立てる唯一のことだったのでしょう。

 

当時、善とされているものとは、男性は国を守り、規律や強さを重視することで、女性は家を守り、家の面目を保つことや、無口で従順で働き者であることです。逆に、女性において悪とされているものは、男性のやることに口を出したり、家の恥をさらしたり、規律よりも家族の愛を優先したりすることですね。

 

すると、当時の社会的にみるとムーランは「悪とされるもの」に分類されます。

(無口でも、従順でもなく、ましてや「女の分際でありながら男のことに口を出し」、男装して男の世界である軍に入る、という掟破りなことをしているわけですから。。)

 

つづく。。。