Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

ディズニーについて、映画分析、アトラクション分析、イン日記まで色んなこと書いてます。

時々、ディズニーの音楽の訳詞したり、アトラクション説明の訳したり。

アニメや漫画のはなしなんかもしたり。

海外パークと東京ディズニーリゾートの比較なんかしてみたり。

 

【ディズニー事情】ディズニープリンセスたるもの⑴【ディズニーブログ】

少し前ですが、「POWER OF PRINCESS ディズニープリンセスアナと雪の女王展」にいってきました。

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http://www.disney.co.jp/eventlive/powerofprincess.html

 

ディズニープリンセスときいてどんなイメージを持ちますか?

 

女の子向けの可愛らしいキラキラしたイメージでしょうか?

 

誰もが知っている単純なストーリーの万人受けする作品でしょうか?

 

それとも、『美女と野獣』のベル、『アラジン』のジャスミン、『リトルマーメイド』のアリエルなど、長くにわたって親しまれてきているキャラクターたちが思い浮かびますか?

 

いわゆる、小さい子供が憧れる「プリンセス」の物語とは、おしとやかで美しく、誰からも愛されているお姫様が、最後には王子様とむすばれる、という内容でしょう。(『白雪姫』の代表曲「いつか王子さまが」”Someday my prince will come”という歌からもわかるように。。)

 

ディズニーでもこの「王道なプリンセスの物語」にのっとっている作品が、たくさんあります。その代表といえる3人のプリンセス、『白雪姫』(1937年)の白雪姫、『シンデレラ』(1950年)のシンデレラ、『眠れる森の美女』(1959年)のオーロラ姫を例に挙げていきましょう。

(※以下の内容は、ディズニープリンセス作品の内容のネタバレを含みます)

 

 

 

 

 

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これらの作品に登場するプリンセスたちは一見、優雅でおしとやかなおとなしい、受け身なプリンセスたちに見えます。

もとい、プリンセスとはもともと、その美しい容姿から人々に愛され、王子様が来るのをただ待っているような受け身な人間像なのです。

もともと童話であるこれらのお姫様の物語を、ディズニーがアニメーション化するとどうでしょう。プリンセスという概念がくつがえされます。

 

ディズニーは優雅でおしとやかなそれぞれのプリンセスたちに、「芯」を持たせました。

白雪姫は、周りにあるすべてを受け入れることができる優しさを持っています。

シンデレラは、幸せな夢はいつか叶うと信じる心をなくさない強さを持っています。

オーロラ姫は、素直であり続けることを忘れず、並ならぬ好奇心を持っています。

 

すると、「受け身なプリンセス像」が、自身が持っている「芯」によって幸せを手に入れた、「発信的なプリンセス像」に変わります。ディズニーのプリンセスたちの魅力は、ただ王子様を待っている非力なお姫様ではなく、自身の凛とした人間像によって夢を叶える強さにあるのです。

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「ディズニーのプリンセス像」は、時代を追ってだんだんと形を変えてゆきます。

次に登場するのは、『リトルマーメイド』(1989年)のアリエル、『美女と野獣』(1991年)のベル『アラジン』(1992年)のジャスミンの3人。

 

 

 

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彼女たちが、前述の3人と違う点は、3人ともおしとやかで優雅な「王道のプリンセス像」からかけ離れているという点です。

プリンセスというものは、「伝統」を守るべき人物です。

ところが、アリエル、ベル、ジャスミンは、伝統というものが受け入れられず反発する、いわゆる問題児です。

海の中に住むアリエルは、危険な陸に行ってはいけないという父親の言いつけをちっとも聞きません。

宮殿の王女であるジャスミンは、皇族と結婚しなさいという父親の頼みを拒否し、変装して宮殿を抜け出し、街にくり出します。

また街娘のベルは、街になじむことが出来ず、街一番の人気者のガストンからの求婚に見向きもしません。

 

彼女たちの幸せのゴールは、すてきな王子様と結ばれる、ということではないのです。彼女たちは、自身が叶えたい夢からけっして目を反らさず、家族や周りからの反対を押しのけても、前へ進み続ける、とても強い女性たちです。つまり、男性に頼らない女性像が垣間みえます。

 

 

つづく。。。