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Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

ディズニーについて、映画分析、アトラクション分析、イン日記まで色んなこと書いてます。

時々、ディズニーの音楽の訳詞したり、アトラクション説明の訳したり。

アニメや漫画のはなしなんかもしたり。

海外パークと東京ディズニーリゾートの比較なんかしてみたり。

 

【ディズニー事情】人種のるつぼ「ズートピア」⑴【ディズニーブログ】

少し前のことになってしまいましたが、

ディズニーアニメーションの最新話題作、『ズートピア』を見てきましたので、感想をつらつらと書いて行こうと思います。

 

アナと雪の女王』のスタッフが送る!全米で『アナと雪の女王』を越えた!

と、日本でもとても大きく宣伝されている本作。

 

今年の始めにニューヨークに行ったとき、街を行き交うイエローキャブの広告のほとんどが”ZOOTOPIA”だったことを思い出しながら、

 

ディズニーが、今度はなにをテーマに作品を創ったのかと期待を膨らませながら、映画館に足を運びました。

 

===以下、本作のネタバレを含みます===

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズートピア」。それは、野生のころは天敵であった肉食動物と草食動物が共に暮らす、とても大きな街。

古代では、動物としての本能により弱肉強食の世界だった動物の世界も、今や野性的本能は消え、草食動物と肉食動物という垣根はありません。

本作の主人公の、ウサギのジュディとキツネのニック。二人は相棒ですが、生物的には、草食動物と肉食動物です。

平和に草食動物と肉食動物が共存していたはずが、あるとき、何匹かの肉食動物が、野生を取り戻し凶暴化してしまうという事件が起こります。それにより、街は混乱し、野生化していない肉食動物たちもだんだんと街を追いやられ、人権を失って行きます。物語の最後には、ズートピアの副市長であるヒツジのドーンが、事件の黒幕で、あえて肉食動物にだけ野生化してしまう薬を打ち込み、凶暴化するようしむけていました。彼女は、肉食動物を迫害し、自分たち草食動物だけのズートピアを創ろうとしたのです。

 

では、なぜドーンは肉食動物を迫害しようと思ったのでしょうか?

 

いくら、共に生活しているからとはいえ、身体的には肉食動物は草食動物に勝ります。本能的に、草食動物は肉食動物に怯えてしまうものです。ドーンは、本能で肉食動物に怯えながら暮らしていることが嫌になったため、逆に肉食動物を迫害してしまおうと考えたのでしょうね。

 

ジュディも、無意識のうちに、友人であるはずのニックを肉食動物だと認識し、恐怖している自分に気がついてしまうシーンがあります。

なくなっていたはずだった、草食動物と肉食動物の垣根は、人々の心の奥底では消滅することが出来ていなかったのです。

 

 

この作品は、一種の人種差別問題が投写されているのではないでしょうか?

 

わたしは、この作品を見る前から、この作品とニューヨークの関係性をずっと感じていました。それは、ニューヨークでずっと”ZOOTOPIA”の広告を見ていたかもしれません。しかし、その関係性はたしかにあると、作品を見たあとで確信しました。

ズートピア」。すなわちこの街は、「人種のるつぼ」と言われているニューヨークの投写なのです。草食動物と肉食動物を使って、人種差別問題を比喩したのではないでしょうか。

 

今や、ニューヨークはたくさんの人種の人々が一緒になって生活しています。大きな人種差別はないように見えますが、やはり心の奥底ではアジア人や、黒人を差別するステレオタイプは消えておらず、それが態度に出てしまっていることがあります。

例えば、世界に大きな感染症が流行り、それがすべてもしわたしたちアジア人から、もしくは黒人から発症したものだったとしたらどうでしょう?

世界は、この物語のように、当然発症源の人種を迫害しはじめるでしょうね。

そう考えてみるとこの物語の展開は、現実にも起こりうるものです。そう考えると人種差別の末の恐ろしい結果は簡単に起きてしまうものだと認識出来ます。

 

 

 

つづく。。。

mandy227.hatenablog.com