Dマニアブログ

Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

ディズニーについて、映画分析、アトラクション分析、イン日記まで色んなこと書いてます。

時々、ディズニーの音楽の訳詞したり、アトラクション説明の訳したり。

アニメや漫画のはなしなんかもしたり。

海外パークと東京ディズニーリゾートの比較なんかしてみたり。

 

【ディズニー事情】パークの四季折々⑴【ディズニーブログ】

パークには、1年間を通して四季折々、たくさんのイベントがあります。

日本では、お正月、バレンタイン、イースター、夏祭り、収穫祭、ハロウィン、クリスマス。。。

 

日本は、珍しい国で、宗教的なイベントも気軽に日常生活に取り入れますよね。

クリスマスをやったすぐあとには、除夜の鐘を聞きながら年を越して、初詣に行って神社でお参り。。なんて当たり前のことです。

 

これらは、日本ではよく言われていることですが、それがディズニーリゾートにも綺麗に現れていますよね。

 

それでは、春から見て行きましょう。

まず、春になると東京ディズニーリゾートにはイースターの季節がやってきます。

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イースターイベントが登場したのは、2010年の「イースター・ワンダーランド」からですが、当時わたしはとっても驚きました。

イースターとは、復活祭のことで、キリスト教においてはとても大事なイベントです。

イエスキリストが復活したことを祝う祭りなので、わたしには「イエスとディズニー!?結びつかない!」と思えてしまったからです。

また、日本人は、イースターの意味なんてあまりちゃんと考えたことありませんよね。

クリスマスもそうですが、イエスキリストの誕生や復活を祝いながらすごしている日本人は相対的には少ないというわけです。

 

イースターといえば、「卵」や「うさぎ」のイメージが強いと思いますが、

なぜイースターに卵が使われるのは、卵は外見では生命を感じることは出来ませんが、そこから新たな命が生まれるため、「生と死」を表しているから、だそうです。

 

またうさぎはなぜ関係があるのか?

諸説あるみたいですが、うさぎは春にたくさんの子供を生むので子孫繁栄の意味もこめてイースターの復活祭のおめでたい祝い事のムードにぴったり合ったから、だそうです。

 

キリスト教信者が日本より多いであろう、アメリカのパークでは、春イベントとして、アナハイムでは “Springtime Roundup” 、WDWでは “Flower & Garden Festival” が開催されます。

アナハイムの方は、イースターイベントと称されてはいませんが、装飾もたまごやウサギが登場したりとイースターイベントと言えますが、WDWの方は、パーク内に木によるディズニーキャラクターたちのオブジェが作られる言葉通り「ガーデン・フェスティバル」といった感じで、近年のパレードではイースター要素はないように思えます。

 

日本は、アメリカよりイースターに対しての認識は甘いにも関わらず、アメリカよりも「イースター」という単語を主張したイベント作りがされているのが、面白いところですよね。

 

パリでも、春にイベントを行いますが、“Swing into Spring with music and flowers” と題されていて、イースターイベントとは呼ばれていません。

このイベントでは、日本のイースターイベント「ヒッピティ・ホッピティ・スプリングタイム」の楽曲が使用されています。イースターイベントと呼ばれていないにせよ、内容的には、これまたフロートにはたまごが乗っていたりと日本のイースターイベントと似通っています。

 

そこで「ヒッピティ・ホッピティ・スプリングタイム」の歌詞を見てみると、

Jump on it Join the fun

飛び込もう!楽しもう!

There's a place for everyone

ここはみんなのための場所

Where we hop hop hop all day

いつだってピョンピョン飛び跳ねているのさ

in our sunny bunnyland

こうさぎの国で

Everyone wears the smile

みんなが笑っていて

We're dressed up in our finest style

イカした服で着飾っている

While hop hop hop all day

いつだってピョンピョン飛び跳ねながら

in a sunny bunnyland

太陽満天のうさぎの国で

Oh we just can't wait for this time each year

毎年このシーズンが来るのがただ待ちきれない

Let's the party gets hoppin' there ain't no stoppin'

飛び跳ねてパーティを始めよう、もう止まらない

Let's hop hop hop all day

毎日飛び跳ねよう

in a sunny bunnyland

こうさぎの国で

Spring has come, the weather is clear

春が訪れて、雲ひとつない空

Easter comes this time each year

イースターは毎年やってくる

Flowers wake to see

お花たちも

The morning dew with rainbow colors bursting thorough

虹色にみえる朝露を見に目を覚ます

Here in the secret garden

ここ秘密のガーデンで

We hide away all year

ずっと隠れているんだ

All of our friends and family are here

友達や家族、みんながここにいる

 

歌詞を見ても、イースターを喜ぶというよりかは、うさぎが可愛く跳ね回ってるモチーフを前面に出している印象がありますよね。要は、復活祭だからどう、とかそんなのは日本人にはどうでもいいわけです。

 

また、イースターオリエンタルランド側からもゲストからも推される理由としては、イースターは、コンテンツとしてとても売り出しやすいですよね。

イースター=うさぎ、というイメージが定着してしまえば、ディズニーキャラクターの中にもうさぎはたくさんいますから、登場させやすく、イベント期間を狙って限定グリーティングや限定グッズを出したり、ミッキーやミニーたちにうさぎをモチーフにしたコスチュームを着せたり、春の華やかな雰囲気を演出するのにもってこいのイベントです。

 

四季を通してまだまだ興味深いイベントがあるので、次の記事では舞浜の夏に言及して行きたいとおもいます。

つづく。。。