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Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

ディズニーについて、映画分析、アトラクション分析、イン日記まで色んなこと書いてます。

時々、ディズニーの音楽の訳詞したり、アトラクション説明の訳したり。

アニメや漫画のはなしなんかもしたり。

海外パークと東京ディズニーリゾートの比較なんかしてみたり。

 

【ディズニー事情】ディズニー翻訳の意図するところ⑴【ディズニーブログ】

今年、4月9日にfriends of Disney Concertに行って来ました。

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http://www.disney.co.jp/eventlive/friendsconcert.html

 

このコンサートは、ディズニー作品にゆかりのある日本のアーティストたちが、ディズニーの曲を歌うオフィシャルライブです。

この中で私はひとつ気になったことがありました。

それは、演奏された曲の中には、英語で歌われるものと日本語で歌われるものがあるということです。

 

私自身、小さいころからディズニーの作品に触れることが多かったため、ディズニーの曲は無意識に頭の中に息づいています。

改めて注目してみると自分の頭の中のディズニーの曲は、ほとんどが日本語で再生されます。

(『リトルマーメイド』の「アンダーザシー」や『ピーターパン』の「きみもとべるよ」などはサビの部分がそのままカタカナ英語に吹き替えられているからというパターンもありますが。。)

 

なぜなら、小さいころに見ていたディズニー作品はどれも、字幕を読むことが出来なかったため、すべて日本語吹き替えで見ていたからです。

しかし、現在、海外の映画やディズニー作品のほとんどは、字幕付き英語音声で見ます。

 

そうすると、見えてくるものがあります。

近年の大ヒットディズニーアニメーション『アナと雪の女王』では「let it go〜ありのままで〜」が日本でも知らない人がいないほどのディズニー楽曲になりました。

「アンダーザシー」や「きみもとべるよ」が“Under the sea”、“you can fly”という単語を日本語版でもそのまま使ったことに対し、「let it go〜ありのままで〜」では、“Let it go”という単語が「ありのままで」に言い換えられています。もし、私が今子供だったとしたら、“let it go”の意味=ありのままで、だと解釈することでしょう。

日本語版の「let it go〜ありのままで」は、ありのままに自分をさらけ出して自由に生きて行くというメッセージがあるように聴こえますが、原曲の歌詞を見てみると、

人から受け入れられなくて投げやりになったエルサ(本作の主人公)が、全てから逃げたとえ孤独になったとしてもかまわない

というようなメッセージがこめられています。

つまり、“let it go”=ありのままでという解釈は間違ってはいないが、「ありのままで」という言葉の背景にあるものが全く違うことがわかります。

(原曲と日本語版でここまでの意味の差が起きたのは、アニメーション音楽の吹き替えはキャラクターの口の動きと言葉がなるべく合うように翻訳するかららしいですが。。)

 

このように、原曲の英語版の歌詞をみてみることで、日本語版の歌詞の内容の違和感に気付くということがあります。

 

続いてもう一つ、ディズニー楽曲を例にあげてみます。 (つづく)