Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

ディズニーについて、映画分析、アトラクション分析、イン日記まで色んなこと書いてます。

時々、ディズニーの音楽の訳詞したり、アトラクション説明の訳したり。

アニメや漫画のはなしなんかもしたり。

海外パークと東京ディズニーリゾートの比較なんかしてみたり。

 

【ディズニー事情】ピクサー作品に一貫しているテーマとは⑴【ディズニーブログ】

⑴ 『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』、『カーズ』、『レミーのおいしいレストラン』。。。

みなさんは、ピクサー作品の中の何作品を知っているでしょうか。

 

先月と少し前の話になってしまいましたが、わたしは東京都現代美術館で行われている「ピクサースタジオ30周年期年 ピクサー展」に行ってきました。

http://pxr30.jp

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ディズニーとピクサーによって創り出される作品たちは、どれも独創的な世界観をもっていることで知られています。

トイ・ストーリー』なら舞台はおもちゃの世界。

『カーズ』なら舞台は車の世界、『バグズ・ライフ』なら舞台は虫の世界です。

 

「アートスケープ」という手法によって視覚的にも、あたかもその世界に入り込んでいるような感覚で、作品を見ることが出来ます。

 

しかし、ピクサーが魅力的なのは、世界観だけではありません。キャラクター、映像技術、たくさんありますが一番は、

ストーリーです。

 

世界的に、もちろん日本でも親しまれているピクサー作品。

では、ピクサーのエグゼクティブプロデューサーである、ジョン・ラセターが日本のアニメーションに大きな影響を受けていたことは知っていましたか?

 

彼が、日本と共同でアメリカのコミックのアニメーション化に携わっていたとき、彼はいくつかの日本のアニメーションを見たそうです。

その中で、もっとも影響をうけたのは『ルパン3世 カリオストロの城』。

当時のアメリカのアニメーションにはなかった複雑なストーリーや人間描写、大人向けのユーモアなどに驚いたようです。

彼は、自分の目指すべき目標はここにある、とまで感じたといいます。

 

わたしが感じるのは、このラセターさんの中にあるストーリー像が、今のピクサー作品にしっかりと根付いているということです。

ピクサーの作品は、ただの子供向けアニメーションに留まりません。

 

例えば、『トイ・ストーリー』はおもちゃの世界のお話ですが、この作品では、ただおもちゃだけが描かれているわけではなく、人間とおもちゃの関係性の秩序は乱されていません。人間の前では、ウッディたちはちゃんとおもちゃとして振る舞うのです。これがもし、人間とおもちゃが会話することが出来るような世界観だったなら?そうすると現実世界との秩序が乱され、逆にリアリティーが失われてしまうのです。現実世界との既視感を作品に残すことで、「もしかしたら、わたしのおもちゃたちも、わたしが見ていないところで動き出して仲良く遊んでいるかもしれない」「もしかしたら、もう使わなくなってしまったわたしのおもちゃも悲しくて泣いているかもしれない」という想像力が生まれるのです。

 

一方で、登場するおもちゃたちは、まるで人間のようにリアルで豊かな心を持っています。この作品には、勇気、友情、夢、など明るいものばかりではなく、別れ、孤独、差別、非常に人間的な感情が登場します。大学に行くため家を出て行く持ち主のアンディとの別れ、大学に連れて行ってもらえるアンディの一番のお気に入りのおもちゃウッディと、屋根裏にしまわれてしまう他のおもちゃたち、かつての持ち主に捨てられてしまったおもちゃたち。。

 

この作品の面白いところは、わたしたちが無意識にしてしまっていることにフォーカスしたことだと思います。当然、子供の頃、新しいおもちゃを買ってもらったら、新しいおもちゃに夢中になってしまうものです。大人になったらおもちゃは使わなくなるので、家のどこかに眠らせてしまうものです。でも、いざ捨てるとなると小さい頃一緒に遊んだ思い出がよみがえってきて捨てられなかったりするものです。

これらのポイントが『トイ・ストーリー』を子供騙しで留まらせなかった理由です。

 

 

つづく。。。

mandy227.hatenablog.com