Dマニアブログ〜翻訳から見るディズニーの世界〜

英語と日本語の翻訳的観点から、ディズニー映画の分析、ディズニーランドなどアトラクションの分析、海外ディズニーパークのレポートなどをしております。

ディズニーについて、映画分析、アトラクション分析、イン日記まで色んなこと書いてます。

時々、ディズニーの音楽の訳詞したり、アトラクション説明の訳したり。

アニメや漫画のはなしなんかもしたり。

海外パークと東京ディズニーリゾートの比較なんかしてみたり。

 

【ディズニー事情】ディズニーは夢を押し付ける?⑴ 【ディズニーブログ】

 

すこし前ですが、WOWOWで放送されていた『ウォルト・ディズニーの約束』(2013年、原題:”Saving Mr.Banks”)を見ました。

 

どういう内容の映画かも知りませんでしたが、ディズニーが好きなわたしは興味をもって、なんとなく見始めました。

この話は、『メリーポピンズ』の作者、パメラ・トラヴァースを主人公とした、ウォルト・ディズニーが『メリーポピンズ』の実写映画化をパメラに交渉する過程が描かれた、実話を元にしたストーリーです。

ウォルトは、20年もの間、『メリーポピンズ』という作品をディズニースタジオで実写化しようとパメラに交渉し続けたそうです。

しかしパメラは、ディズニースタジオのアニメーションを子供騙しだと思い、自身の境遇をベースにした『メリーポピンズ』という作品がディズニースタジオで実写化されることをずっと拒んでいました。

この映画の見どころは、ウォルトとパメラの戦いの中で、興味深い見解がたくさん登場しているところです。

 

今ではスターウォーズシリーズさえも買収してしまった映画界において圧倒的な力をもつディズニースタジオ(正式には、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ)。

そもそも、それほどのディズニースタジオ(当時のブエナ・ビスタ・フィルム・ディストリビューション・カンパニー)を拒否するというパメラの価値観がわたしにとっては新鮮でした。

 

ディズニーという単語を聞いて思い浮かぶのは

  • 夢と魔法
  • 冒険とファンタジー
  • 希望
  • 子供から大人までたのしめる

 

こんなところでしょうか。一種の洗脳商法とも言えそうなくらい、ディズニーというコンテンツは人々にこのような夢のあるイメージを与えています。小さい頃からディズニー映画を見て育ったわたしには、それを疑う余地はありませんでした。もちろんディズニーにそこまで興味がない人は友人にもいますが、この映画を見て、ディズニーを真っ向から否定する見解にはじめて出会ったのです。

 

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パメラは、夢や希望を主張しているようなウォルトの方針に、こう言い放ちます。

(訳:WOWOW放送時の字幕)

♪“Just a spoonful of sugar helps the medicine go down”

スプーン1杯のお砂糖でどんな薬もへっちゃら

という音楽を聞いたパメラ)

“Just the sort of annoying tune you’d have playing in your theme park, I daresay.”

テーマパークの音楽と同じでとても押し付けがましく聞こえるわ

“All giddy and carefully, encouraging children to face the world unarmed.”

子供達を無防備なまま世界に放り出す

“All they need is a-spoon and some sugar and a brain full of fluff and they’re equipped with life’s tools.”

スプーンとお砂糖と軽い頭で生きていくのね

“My point is that, unlike yourself, Mary Poppins is the very enemy of whimsy and sentiment.”

メリーポピンズは気まぐれや感傷が大嫌い

“She’s truthful.”

“She doesn’t sugarcoat the darkness in the world that these children will eventually, inevitably come to know.She prepares them for it. She deals in honesty.”

誠実だから、世の中の邪悪さを砂糖でくるまず、子供達に立ち向かう準備をさせる

“One must clean one’s room. It won’t magically do it by itself.”

部屋の掃除は魔法ではできない

Where is its heart? Where is its reality?

Where is the gravitas?

物事の本質は?現実は?

実直さはどこにあるの?

 

このシーンでわたしははっとしました。

今まで子供のころからディズニーに触れてきたわたしは、当たり前のように、夢を見ること、現実には存在しない魔法に思い焦がれることは、想像力をつけるために 「いいこと」、「すべきこと」だと思ってきました。

しかし、たしかに子供たちに夢ばかり見せていたら、子供たちは現実を見失ってしまわないでしょうか?

小さな子供たちに現実を突きつけることは正しいことなのでしょうか?

小さいころに夢を見ていた方が、想像力に長けた大人になれるのでしょうか?

これが、ディズニーの方針に反発する新しい見解です。

 

つづく。。。

mandy227.hatenablog.com